Mix06 Las Vegas 3/20-22
Microsoft主催のカンファレンスMix06にて参加してきました。
Mix06はWeb2.0の到来したインターネット環境においてマイクロソフトの打ち出すアイデアとプロダクトについて3日間におよぶセッションでディベロッパー、デザイナーとの間で共有するという目的で開催されています。
開催日から少し時間が経ってしまいましたが、初日Keynoteの内容を中心にカンファレンスを通して見えてきた、マイクロソフトの目指すカスタマーエクスペリエンスという切り口で振り返っておきます。
カスタマーエクスペリエンスを構成する5つの要素
マイクロソフトはカスタマーエクスペリエンスを次の5つの要素にまとめいてます。
1)Smart Client
WPFはマイクロソフト版Flashともいえるビットマップ/ベクターグラフィック+3Dグラフィックを扱える環境。このWPF上でクロスプラットフォームかつリッチなSmartClientを実現する。
【デモ】先日発表があったOrigami上であたらしいMy Yahoo!の3Dグラフがグリグリ動くデモを紹介。

2)TV Connected
家庭にあるXBOXなどのデバイスがWindows Media Centerなるサービスに接続される。これらのデバイス経由してテレビはネットワークに繋がり新しいエクスペリエンスを提供する。Windows Media Centerによりライブ/録画どちらの放送もネットワーク経由で、自分の嗜好にあった番組を楽しめるような環境を構築可能に。
【デモ】BBC放送のWindowsVistaのサイドバーからガジェットを起動し番組表、TVがシームレスに連動するサービスのデモを紹介。

3)SubScriptions & Syndication
RSS/APIといったプログラミング可能なWEB技術によりカスタマーリーチを向上する。例えば、マイクロソフトのWCF(Windows Communication Framework)はPOX、REST、POST、SOAP、WS*といったWEBサービス構築に不可欠な機能の実装を支援するフレームワークという位置付け。またWindows Live! PlatformはLive! APIによりmash upサービスの構築を支援する。
4)Rich Browser Experience
ユーザーがもっとも頻繁に利用するブラウザは、よりリッチなエクスペリエンスが必要とされている。マイクロソフトはie7に加えてAtlas(AJAX用JavaScriptフレームワーク)、前述のWPFを通じてこれを実現する。
※ie7についてはリリースが遅れた反省から現在2つの次世代バージョンも開発中とのこと。
5)Mobile Devices
先日、発表があったOrigami(UMPC)やPDA、携帯電話などあらゆるデバイスでWindowsを動かす。これらのデバイスがネットワークを解して相互に連動することでカスタマーエクスペリエンスを向上する。
マイクロソフトで頭からお尻まで
次世代のカスタマーエクスペリエンスを実現するために、マイクロソフトはWinFX/WCF/WPFといった統合されたWEBプラットフォームの構築を進めていくようです。BBCのデモのようにWEBサービス(Windows Media Center)からXBOXやPCといったデジタルデバイスまでを共通の統合されたプラットフォームで動かしていこうというアイデアは象徴的でした。
家電をはじめとするさまざまなデジタルデバイスを巻き込んでプラットフォームを構築していこうという考え方はWEB2.0の流れを牽引しているGoogle、Amazonとは異なるアプローチで、どちらかというとクライアント側を強く意識した考え方であるような気がします。どちらかというとSun-Java的な発想かな。
これからもソフトウェアを販売するつもり
プラットフォーム構築において技術的な革新はあってもビジネスモデルについては代わり映えしないという印象です。WPFはFlash、AtlasはAJAXというように技術面ではWEB2.0の流れについてはいくものの、Google、Amazonのように新しい領域でビジネスをやろうとういうアイデアはないようです。あくまでもマイクロソフトはソフトウェアを製造しそれを売る企業というスタンス。
(たしかティムオライリーとの対談でこの点を指摘されたビルゲイツはちょっとムキになっていたように見えました)
感想とまとめ
最近のインターネットで起きている事象と比較するとMixの内容は微妙にズレているようですが、全体的にマイクロソフトもずいぶんとWEBアプリケーション/WEBサービスを意識して流れにのろうとしているようです。参加したセッションでは紹介されたデモには退屈な業務アプリはありませんでした。
目指す未来がTV Connectedというところも現実的でMSらしいと思います。たとえばWeb2.0が過ぎ去って後に「万人にはシンプルな操作で使えるテレビみたいなコンテンツがやっぱり必要でした」て話は結論としてありなのかもしれません。ワイドショーが好きなおばちゃんが絶滅するようには思えません。
個人的には、興味深い技術を一部無料で提供してくれているし、アンチMSなんてつまんなことを言わずに使えるものはなんでも使うというスタンスで研究を続ければいいやというトコに落ち着きました。
Posted at Monday, March 27th, 2006comment (0) | trackback | category: technology



